聖バレンタインの殺人・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿26】

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vs.死の天使

金田一少年の事件簿「聖(セント)バレンタインの殺人」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは3話構成となっており、第1話は1999年2月8日(月曜日)に放送されました。

死の天使
©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

あらすじ

バレンタインの季節を迎え、美雪は金田一にチョコレートを贈った五年前の日を思い返す。美雪にとって苦い思い出となったその日以来、美雪は金田一にチョコを贈っていなかった。そんなことを思い出していると、金田一にスキー旅行に誘われる。金田一はもちろんだが、美雪も何か期待しているような、そんな旅行だった。

金田一と美雪が宿泊したのは、剣持警部の後輩が経営するスノーキャンドルというペンションだった。本館といくつかのコテージからなる宿泊施設で、大きなツリーが特徴だった。
スノーキャンドルには金田一達以外にも京極三兄弟が宿泊しており、三兄弟はブラインドデートと称して、ネットで知り合った女性と待ち合わせていた。しかし、集まったのは二人の女性だけで、女性側の幹事といえる立場の<白い天使>は姿をみせなかった。

オーナーが白い天使から届いた小包を思い出し、京極兄弟に渡そうとすると、差出人は<死の天使>に書き換えられていた。小包の中には、スノーキャンドルで1年前に自殺した女性の写真と不気味な人形が入れられていた。

登場人物

金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。剣持警部は名前だけ登場します。

青山司(あおやま・つかさ)

スノーキャンドルのオーナー。

京極優介(きょうごく・ゆうすけ)

医師。京極家長男。イケメンで大きな病院の跡取り。

京極浩二郎(きょうごく・こうじろう)

医師。京極家次男。内科医。真面目そうな風貌。

京極拓弥(きょうごく・たくや)

医大生。極家三男。遊んでいそうな雰囲気。

二宮水穂(にのみや・みずほ)

白い天使に誘われた女性。長髪。

島崎薫(しまざき・かおる)

白い天使に誘われた女性。短髪。

笹本美華(ささもと・みか)

京極優介の婚約者。突然現れる。

白い天使

正体不明の人物。ブラインドデートのため、二宮と島崎を誘った。白い天使はハンドルネームで、その後、死の天使と名乗る。

如月静歌(きさらぎ・しずか)

スノーキャンドルでバイトをしていた女性。一年前に、スノーキャンドルの敷地内で死体となって発見される。死因は凍死で自殺と断定される。

長島滋(ながしま・しげる)

長野県警の警部。憎まれ口をたたきながらも、金田一に協力する。

アニメ情報

放送日
78
(FILE1)
2月8日
79
(FILE2)
2月15日
80
(FILE3)
2月22日

三男の京極拓弥が殺され、その後、長男の京極優介も殺害されます。拓弥殺害についてはアリバイのない人物が多いですが、優介については、全員にアリバイが成立しています。このことから、関係者以外の人物が犯人だと認識されることになります。

アリバイ

京極優介は殺害される前に電話で助けを呼んでいます。電話は「104のコテージに監禁されている」という内容で、電話を受けたのは金田一でした。このとき、関係者は本館と呼ばれる建物に集まっていました。
電話の後、男性陣全員で104へ向かいますが、そこに優介の姿はありませんでした。荒らされた室内や何かを引きずった痕跡などから、優介は連れ出されたと推測されますが、本館に全員が集まっていたという事実があるため、そのような行動ができるのは部外者しかありえません。

結局、優介の死体は106号室で発見されます。死体に電飾が巻き付けられていたことなどから、犯人は変質者だと認識されます。

自供

京極優介は拓弥の死体がみつかった後、美雪に殺害を認めるような発言をしています。直後に殺されてしまうので、別に犯人がいることは間違いないですが、発言の意図もわからなくなってしまいます。

美雪襲撃

優介は意味深な発言をしたあと、誰かに呼び出されます。美雪は優介の後を追い、そこで犯人に襲われます。
104に美雪のヘアバンドが落ちていたことから、優介だけではなく美雪の捜索も始まり、美雪は無事に発見されます。美雪が襲われたのは犯行の邪魔になったからでした。

美雪は襲われる直前に腕時計の紛失に気付いています。その時計は、翌日、コテージに置いてありました。いつなくして、誰が届けたのかはわかりません。

如月静歌の死

如月静歌と京極兄弟の関係がはっきりとしません。自殺と断定されていますが、女遊びをしていた兄弟が原因なのかどうかは不明です。遺書が残されていたようですが、その内容は明かされません。
如月静歌の留守電応答メッセージには京極拓弥の声が吹き込まれていたため、拓弥が関係しているようにもみえます。

手掛かり

金田一が真相に気付くきっかけ、犯人を追い詰める証拠などをまとめます。

状況

優介は電話で104に監禁されていると明言していました。これは、窓の外にツリーがみえたからだと考えられます。スノーキャンドルでツリーがみえるのは、104だけです。

怪しい言動

冷凍室で拓弥の死体が発見されたとき、島崎薫が冷凍室内で何かを拾っています。島崎は如月の死体がみつかった場所で、土下座をしているような姿もみせています。

京極優介から電話があったときは、二宮水穂が金田一から受話器を奪っています。気が動転したということかもしれませんが、かなり強引です。二宮は小包の中身がぶちまけられた時に「私たち」と発言しており、さらに、ツリーが点滅することも知っている様子です。

証拠

本館にあった電話の電話線が抜けていました。この電話は優介からの電話を受けた電話です。抜けていたら電話は鳴らないはずですので、優介の電話以降に抜かれたということになります。

足跡

104の外のぬかるみには犯人の足跡が残っており、室内はひどく荒らされていました。しかし、室内に犯人の足跡(泥の跡)は残されていませんでした。靴を脱いだということかもしれませんが、室内の足跡だけ気を使ったというのは、ちぐはぐな印象です。

真相

犯人は二宮水穂です。一年前に死んだ如月静歌は二宮の姉でした。

動機

如月と二宮の姉妹は幼い頃に両親を亡くし施設で暮らしていました。幼かった姉妹はそれぞれ別々に生活していましたが、高校卒業後は二人で暮らす約束をしていました。ところが、二宮の卒業直前に、如月が自殺してしまいます。
二宮は同じ施設で育った島崎薫から如月の死を知らされ、このとき、京極が関与しているという話を耳にします。その後、二宮は独自に京極について調べ、ついに、京極優介が如月静歌の診察を拒否したという事実を掴みます。
二宮は如月の遺書を読み、如月の病気と病気が原因で自殺することなどを知っていました。しかし、優介が診察していれば如月の病気はよくなったかもしれないと考え、優介の殺害を企てることになります。

如月静歌と京極優介の関係

如月が京極病院での診察を拒否されたとき、京極優介と如月は他人でした。お互いに面識がないまま月日が流れ、偶然にもスノーキャンドルで知り合うことになり、二人は交際を始めます。ある日、如月の体を心配した京極が診察すると、如月は既に手遅れの状態であることがわかります。
自分の振舞を後悔した優介は如月にプロポーズし、婚約者を捨て、京極病院の跡取りという地位も捨てることになります。

つまり、優介が診察を拒否したのは間違いないですが、そのことを後悔し、必死に償おうとしていました。

トリック

犯人が殺害を計画していたのは京極優介だけです。美雪はもちろんですが、京極拓弥の殺害も計画にはありませんでした。

アリバイトリック

優介は電話で104にいると伝えていましたが、実際は106に監禁されていました。優介が誤解したのは、窓の外にツリーらしきものがみえたからです。
犯人はあらかじめ電柱に電飾をまいて、ツリーのようにみせていました。窓は、くもりガラスのようになっていたため、室内からはぼんやりとしか電柱がみえませんでした。そのため、優介は104にいると勘違いしていました。

優介の死体に電飾が巻き付けられていたのは、トリックに使った電柱を処分するためです。現場のその他の装飾は、電飾が目立たないようにするためでした。

104はあらかじめ荒らされていました。室内に足跡がなかったのは、泥の乾いた足跡が残っていると、事前に荒らされたことがわかってしまうからです。
犯人が強引に受話器を取ったのは、余計なことを喋られる前に電話を切りたかったからです。電話線を抜いたのは犯人で、電話がかかってこないようにしていました。

手口

拓弥殺害の経緯や美雪の腕時計については以下の通りです。

拓弥殺害

島崎薫は二宮を説得して、犯行を止めさせようとしていました。このとき、島崎は土下座のようにうなだれていました。この様子をたまたま目撃した拓弥は二宮の殺意に気付き、二宮を脅迫します。ところが、その場ですぐに返り討ちにあい、死体は冷凍室へと運び込まれることになります。
拓弥が如月の遺書を持っていたのは、二宮から盗んだためです。

拓弥は如月の自殺にほとんど関与していませんが、如月を狙って自宅に忍び込んだりしていました。このとき、目的を達成できなかった拓弥が留守電にいたずらをしています。

美雪の腕時計

美雪は冷凍室でイニシャル入りの時計を落としました。美雪のイニシャルはM.N.ですので、犯人の二宮水穂と同じです。そのため、時計を拾った島崎は二宮が落としたと勘違いします。のちに、二宮の所持品ではないことが判明し、島崎は美雪に腕時計を返すことになります。

証拠

犯人は金田一に靴の中にラメが入っていると指摘されます。事実、犯人の靴にはラメが入っていました。そのラメは犯人が優介の殺害現場にいたという証拠になり、犯人は自白することになります。
実際は金田一が仕込んだ証拠だったようです。

発言

犯人の二宮は小包の中身が明らかになったとき「私たちは何も知らない」と発言していましたが、スノーキャンドルに来たばかりの二宮に知り合いはいないはずです。このことから、二宮と島崎は知り合いであることが伺い知れます。

二宮はツリーが点滅することも知っていました。初めてきたはずなので、ツリーの点滅は知らないはずです。これに対して、点滅を目撃したからと話していますが、金田一が電飾を取り外していたため、そもそもツリーは点滅していませんでした。このことから二宮が嘘をついたことや、以前にもスノーキャンドルに来たことなどがわかります。

結末

事件解決後、金田一は電飾を使って美雪に五年前に受け取ったチョコレートをお礼をする。電飾で作られたメッセージTHANK YOU MIYUKIをみた美雪は金田一に抱きつくのだった。

感想

バレンタインとツリーは関係ない気がしますが、原作のタイトルが『聖なる夜の殺人』で、この作品をバレンタイン仕様に改変しているため、ツリーが登場しています。
FILE1に登場した人形の顔と笑い声が恐ろしい感じでした。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「聖バレンタインの殺人」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。

犯人

  • 死の天使=二宮水穂(にのみや・みずほ)
    病気だった姉が自殺したのは医者が診察しなかったからだと考え殺人に至る。診察拒否という事実を除けば、全ての病死は医者に責任があるなどと言い出しそうである。確かに診察拒否は責めるに値するかもしれないが、姉が他の病院へ足を運ばなかった理由は不明だったりする。詳しい状況が描かれていないので、いろいろわからない部分が多いのだが、なんだかこの犯人おかしいよ、という感じである(普通、殺人犯というのはおかしいが)。実際、恨んだ相手は罪を償おうとしていた。婚約者を捨てたり、喉から手が出るほど羨ましい感じの地位を捨てたりしていたので、ふりではなかった。犯人の犯行に気付き、罪を被ろうとまでしていた人物を殺すというのは、気付いていなかったとはいえ、かなり罪深いように思える。
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