Grand Deceptions
新・刑事コロンボ「迷子の兵隊」のあらすじ、トリック解説です。横領に不倫と、罪深い男が犯人です。
あらすじ
元軍人でかつて大佐だったフランク・ブレイリー(ロバート・フォックスワース)は、横領と、将軍の妻との不倫が部下にバレたため、軍事演習中の事故に見せかけて部下を始末します。
コロンボは、懐中電灯や被害者のえりの下に入った枯葉などから、事故死を疑念を抱きます。そして、2度目の解剖を進め、その結果、被害者が刺されたという事実を掴みます。
犯人
犯人のフランク・ブレイリーはファースト財団の幹部です。既に軍人ではありませんが、現在も大佐と呼ばれています
ブレイリーは、スペシャルプロジェクト基金を隠れ蓑にし、財団の金を使って武器をアフリカに密輸していました。さらに、密輸で得た金は、自分のものにしていました。
密輸と横領だけではなく、財団の会長である将軍の若い妻と不倫もしています。
ブレイリーは、将軍の妻の不倫という事実を密輸が発覚した際の交渉材料にしてます。
被害者
被害者は犯人の部下です。財団では、有志を集め、軍事訓練を行っており、被害者はその教官でした。
将軍から信頼されていた被害者は、スペシャルプロジェクト基金についての調査を依頼されます。
動機
犯人が被害者を殺した理由は、密輸と横領、そして、不倫が被害者に知られたためです。
犯人は、被害者に打ち明けられる前から、被害者による捜査(尾行)に勘付いていました。
捜査および推理
コロンボは、被害者のコートに入っていた紙切れから、不倫の事実を明らかにします。さらに、スペシャルプロジェクト基金の本物のレポートと被害者の友人の証言を手に入れ、密輸と横領の事実も掴みます。
結末
犯人は、ミニチュアの兵隊を並べていたというアリバイを用意していました。しかし、コロンボに箱のサイズが合わないという事実を突きつけられ、アリバイを崩されます。そして、犯人は、犯行を認めます。
原題
「Grand Deceptions」(尊大なペテン)
「迷子の兵隊」は原題とは異なったタイトルです。
トリック解説
犯人は、殺人を事故死に偽装し、さらにアリバイも準備します。
事故死偽装
標的をナイフで刺した後、軍事演習で使われる花火で、死体の胸部を吹き飛ばし、傷跡を隠蔽しつつ、事故死に偽装します。
変装と殺害
変装し、被害者を刺し殺します。変装道具は、まとめて捨てます。
花火
軍事演習終了後、隊員達を祝福するため吹き出し花火が使われました。犯人はこれを利用します。
アリバイ工作
将軍の誕生日プレゼントのために、大量のミニチュアを飾っていたというアリバイを作ります。
ミニチュアと本
プレゼントは二つあり、その一つがミニチュアです。もう一つは、いくつかの本で、本を並べるだけならば、それほど時間は掛かりません。
ミニチュアが届いていないという嘘
犯人はミニチュアが届いていないと周囲に嘘をつきます。そして、ミニチュアがプレゼントお披露目の直前に届いたようにみせ、ミニチュアの飾りつけにかかりっきりであったような印象を周囲に与えます。
実際、ミニチュアは朝のうちに届いており、予め準備しておける状況にありました。
犯人のミス
コロンボが事故死に疑いをもつきっかけや、犯人を追い詰める証拠などです。
ちぐはぐな証拠
爆発で死んだという状況と矛盾する証拠、および、アリバイ崩しの証拠です。
懐中電灯
被害者が持っていたとおぼしき懐中電灯は、地面から突き出た岩の下に落ちていました。
爆発で飛んだのであれば、その場所に転がるはずがありません。
襟の下
被害者の襟の下に、枯葉や泥などが入っていました。
この状況をみたコロンボは、被害者が引きずられたと推理します。
刺し傷
2回目の解剖の結果、被害者の心臓に達する刺し傷がみつかります。これが他殺の決定的な証拠となります。
箱のサイズ
本の箱とミニチュアの箱は、サイズが異なっていました。
朝届いた箱には、本が入っていたはずですが、その箱に、本は入りきりませんでした。ところが、夕方に届いた箱には、ピッタリ収まりました。
このことから、夕方に届いたのは、ミニチュアではなく、本だったということが明らかになります。
犯行の証拠
動機などを明らかにする証拠です。
コートの中の紙切れ
被害者がクリーニングに出していたコートから、ある紙切れがみつかります。その紙には、犯人の偽名と、不倫のため隠れ家が書かれていました。
コロンボは隠れ家から歯ブラシを持ち帰り、犯人の不倫相手が将軍の妻であることを突き止めます。
被害者の友人
被害者は、死ぬ前に、ある友人と電話で話していました。その電話の内容から、武器の密輸が明らかになります。
この記事のまとめ
刑事コロンボ「迷子の兵隊」について、ネタバレありであらすじやトリックをご紹介しました。コロンボの愛犬が新シリーズ初登場です。
最後にドラマの内容を、殺人の計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 殺人の計画性 | あり |
| 偽装工作 | 事故偽装 |
| ミス | 箱 |
| 動機 | 横領と不倫の発覚 |
| 凶器 | ナイフ |
| トリック | 爆発(花火)で傷跡を隠蔽 |
| コロンボの罠 | ― |
殺人を決意してから実行するまで、多少の時間はありましたが、計画性はなしとしています。
