エラリー・クイーンの翻訳作品についてです。カドカワなどから発売されている新訳版は、比較的読みやすいと思います。
読みにくい理由の考察
詩的で遠まわしな表現や日本では有名ではないネタが使われていたりするので、読みにくい部分があるのかもしれません。また、言い回しや表現が古かったり、修飾文が異常に長くて文意を読みとけなかったりする場合もあります。

作品一覧
エラリー・クイーンの作品は、角川文庫、創元推理文庫、早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)から出版されています。各出版社の作品はそれぞれ訳者が異なります。基本的に、2000年以降に新訳版として出版された作品は読みやすいです。
以下では、新訳版について、ご紹介します。
国名シリーズ
エラリークイーンの代表作である国名シリーズは各出版社が出版しておりますが、現在、新訳版が全て揃うのは角川文庫です。旧訳版であれば、どの出版社でもすべて揃えることができます。
| タイトル | 角川 | 創元 | 早川 |
|---|---|---|---|
| ローマ帽子の謎 | 〇 | 〇 | × |
| フランス白粉の謎 | 〇 | 〇 | × |
| オランダ靴の謎 | 〇 | 〇 | × |
| ギリシア棺の謎 | 〇 | 〇 | × |
| エジプト十字架の謎 | 〇 | 〇 | × |
| アメリカ銃の謎 | 〇 | 〇 | × |
| シャム双生児の謎 | 〇 | × | × |
| チャイナ橙の謎 | 〇 | × | × |
| スペイン岬の謎 | 〇 | × | × |
| 中途の家 | 〇 | × | × |
| ニッポン樫鳥の謎 | 〇 | × | × |
国名シリーズの最終巻は『スペイン岬の謎』で、『中途の家』と『ニッポン樫鳥の謎』はプラスワンという位置づけです。
悲劇四部作
国名シリーズと同様に有名な「Yの悲劇」などの悲劇四部作も新訳版が御座います。悲劇四部作もすべて揃うのは角川文庫です。
| タイトル | 角川 | 創元 | 早川 |
|---|---|---|---|
| Xの悲劇 | 〇 | 〇 | × |
| Yの悲劇 | 〇 | 〇 | × |
| Zの悲劇 | 〇 | × | × |
| レーン最後の事件 | 〇 | × | × |
その他新訳
ハヤカワは、国名シリーズや悲劇四部作の新訳を出版しておりません。
しかし、「九尾の猫」などの作品で新訳を出しています。
下表に新訳の作品をまとめておりますが、これらの作品は、早川書房が日本語版翻訳権を独占しているようです。
つまり、ハヤカワでないと読むことができません。
| タイトル | 角川 | 創元 | 早川 |
|---|---|---|---|
| 災厄の町 | × | × | 〇 |
| 靴に棲む老婆 | × | × | 〇 |
| フォックス家の殺人 | × | × | 〇 |
| 十日間の不思議 | × | × | 〇 |
| 九尾の猫 | × | × | 〇 |
| ダブル・ダブル | × | × | 〇 |
この記事のまとめ
エラリー・クイーンの新訳版についてまとめて紹介いたしました。
言葉使いが古めかしいので、旧訳版は読みずらいかもしれませんが、新訳版は読みやすいと思います。しかし、新訳版でエラリー・クイーンが読める出版社は限られております。

