ロータリーブロワとは【ルーツブロワとの違い・仕組み・構造】

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Rotary Blower

ロータリーブロワは送風機の一種です。この記事では、ロータリーブロワの特徴や用途、ルーツブロワとの違いなどをご紹介します。

概要

ロータリーブロワは、下図のように、ローターを回転させ空気を送り出す送風装置です。水などの液体に用いる場合はポンプと呼ばれます。

ロータリー:出典

図はロータリーエンジンの動作を示してます。ローターを回転させ空気を圧縮する仕組みはブロワもエンジンも同じです。

仕組み

ローターが偏心回転することで、吸気側と排気側で容積が変わり、空気が圧縮されます。

上の図の通り、吸気側(上図左側)から排気側(上図右側)にかけて、ローターと外壁の隙間が狭くなり容積が変わります。機密性を高めるためローターと外壁はシールされています。これは送風機や圧縮機がもつ特徴であり、ロータリーブロワだから高くなるわけではありません。

ロータリー式は往復式とは違いピストンやシリンダーがありません。なお、往復式であってもシリンダーが動くことはありません。

参考資料

流体や気体の圧力が低い場合はファン、高い場合はコンプレッサー(圧縮機)と呼ばれます。ブロワはファンとコンプレッサーの中間です。

ルーツブロワとの違い

ロータリーエアブロワとルーツブロワはどちらも容積式送風機です。とてもよく似ている送風機ですが、騒音レベル、風量と圧力の性質などが異なります。構造に関してはほぼ同じですが、回転体が異なります。ロータリーブロワはおにぎり形のロータリーが使われますが、ルーツブロワは繭型のインペラです。

騒音レベル

ロータリーブロワの特徴の一つは低騒音であることです。小型送風機であればは45dB(デシベル)程度となり、大型送風機であっても騒音は80dB程度となります。一方、ルーツブロワーは機種によって異なりますが、一般的には75dBから110dBとなります。基本的にロータリーブロワーの方が静かなので、騒音対策が必要な場合はロータリーの方が有用です。ただし、ルーツブロワーも防音カバーなど設置することで騒音を低減することができます。

風量と圧力

ロータリーブロワーの圧力範囲は10~50kPaとなっており中圧タイプです。これに対して、ルーツブロワは10~80kPaまでの高圧ファンとなっています。風圧(および風量)に関しては、ルーツブロワの方が高圧でも使用することができます。

潤滑油

ロータリーブロワーはローターの摩擦や騒音を減らすため、内部に潤滑油が使われています。一方、ルーツブロワーは内部に潤滑油を必要としません。ロータリーブロワーの場合、潤滑油が送風するガスに混じることになるため、食品などに使うことはできません。

用途

ばっ気、撹拌、噴霧などの用途で使われます。施設としては、病院、研究所、汚水処理施設、印刷やめっきなどなど各種工場などとなります。

浄化槽ばっ気

処理水に空気を送り込みばっ気します。

撹拌

めっき漕の撹拌に使われます。

噴霧

燃料を噴霧する際に使われます。

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