天草財宝伝説殺人事件・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿34】

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vs.白髪鬼

金田一少年の事件簿「天草財宝伝説殺人事件」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは5話構成となっており、第1話は1999年7月5日(月曜日)に放送されました。

白髪鬼
©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

あらすじ

美雪がミス研の部長になったその日、下校中に金田一と美雪はいつき陽介に声を掛けられる。車で出版社へと連れていかれた二人は、編集者の和田守男といつきから天草財宝伝説の話を聞く。和田といつきは宝探しツアーを企画しており、金田一と美雪もツアーに同行することになる。
天草財宝伝説は、天草四郎の隠し財産にまつわる伝説で、既に、金の十字架と、十字架に埋め込まれた金属の棒が発見されていた。金属の棒には「さんしゃる二 こんたろす五 くさぐさのでうすのたから しづめしづむる」という文章が刻まれており、これが財宝を在り処を示していると考えられていた。

金田一、美雪、いつき、和田を含むトレジャーハンター一行は、天草キリシタン館、正覚寺などを巡る。寺では子供達が遊んでおり、金田一達の宝探しを知ると、<白髪鬼>の噂を口にする。白髪鬼は天草財宝を手に入れんとする者を殺害するという。
その夜、一人抜け駆けしようとした中田が白髪鬼に殺害される。その死体は、翌朝になって、旅館の露天風呂で発見される…。

登場人物

金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。宝探しツアーには参加していませんが、金田一二三、明智警視、剣持警部なども登場します。

いつき陽介(いつき・ようすけ)

フリーライター。いつき陽介はペンネームであり、本名は樹村信介(きむら・しんすけ)。

美浦エミリ(みうら・えみり)

不動高校の一年生。ミス研に入部する。ダウジングが得意。

和田守男(わだ・もりお)

週刊誌の編集者。小太りで眼鏡。職場では標準語、それ以外では関西弁。

中田絹代(なかた・きぬよ)

トレジャーハンター。色付きサングラスの女性。被害者。

赤峰藤子(あかみね・ふじこ)

カメラマン。常にカメラを携帯している。ふじこちゃんと呼ばれることもある。

赤門秀明(あかもん・ひであき)

トレジャーハンター。若い男性。社交的ではない。

最上葉月(もがみ・はづき)

考古学助教授。実は、いつき陽介の元カノ。

矢木沢亮(やぎさわ・りょう)

古美術商。渋めのおじさん。

天堂四郎(てんどう・しろう)

案内人。怪我をした父親の代理。高校生。長髪色白の美形男子で、天草四郎を思わせる容貌。

天堂孝之助(てんどう・こうのすけ)

天堂四郎の父親。発掘王と呼ばれた蔵元清正(きよまさ)の孫弟子。

蔵元醍醐(くらもと・だいご)

蔵元清正の末っ子。蔵元コンツェルンという大企業の社長だが、現在、危篤状態。

石井(いしい)

熊本県警の警部。警視総監賞をとったらしい。

竜崎三郎(りゅうざき・さぶろう)

故人。以前行われた宝探しツアーに参加していた。

アニメ情報

放送日
95
(FILE1)
7月5日
96
(FILE2)
7月12日
97
(FILE3)
7月19日
98
(FILE4)
7月26日
99
(FILE5)
8月2日

天草四郎の財宝の在り処、白髪鬼の正体、手口、動機など、様々な謎があります。
白髪鬼による殺人は、中田絹代に始まり、カメラマンの赤峰藤子、赤門秀明の順に犯行が続き、最後に最上葉月が死亡します。最上の死体のそばには、遺書や白髪鬼の変装道具などが置かれており、最上こそが白髪鬼で、自ら命を絶ったと考えられます。ただし、最上が殺人鬼であることや、自殺しようとしていたというのは、にわかには信じ難い状況といえます。

天草財宝

財宝があるかどうかは、はっきりしません。隠し場所は金属の棒に刻まれた文字が示しているようですが、まったく意味のわからない単語が多いです。

さんしゃる二
こんたろす五
くさぐさのでうすのたから
しづめしづむる

家系図

発掘王の蔵元清正は家系図を残し、その家系図を使ってクイズを出題しました。正解すると、天草財宝に関するヒントが教えられるとのことでしたが、正解者が出ないまま、清正は亡くなってしまいました。
クイズを解いたからといって、財宝のヒントが得られるわけではありませんが、正解が気になるところです。

一本道の殺人

殺人事件の中で、大きな謎を残しているのは二番目の被害者となった赤峰の殺害です。
赤峰の死体がみつかった日の朝、ツアー客は穴観音へ向かうため、待ち合わせをしていました。待ち合わせ場所は宿泊コテージから一本道を進んだ先にあり、コテージからだと数十分かかります。

コテージを出る前にチェックアウトの連絡をするという決まりがあったため、赤峰がコテージを出た時間が推測され、赤峰の前は赤門、赤峰の後は最上だったということがわかります。赤門、赤峰、最上の順に、一本道をまっすぐ進んで待ち合わせ場所へ向かったのであれば、殺人の機会があったのは、赤門と最上だけということになります。
一本道とはいえ、途中に分かれ道もあります。ただ、待ち合わせ場所へ辿り着けるのは、ひとつの道だけです。ひどく藪が茂っているためショートカットはできません。地図は和田が用意しており、全員に一枚ずつ渡されています。

自白

最上葉月は遺書で、三件の殺人を告白しています。遺書には動機も書かれており、その内容は、竜崎三郎を殺したのが被害者の三人だったからというものでした。
遺書の中で、最上は竜崎と恋人同士だったと書いていましたが、当時、最上が付き合っていたのはいつき陽介でした。二股というのは考えられず、あきらかに嘘が書かれているようです。

竜崎の死

竜崎三郎は以前行われた宝探しツアーの最中に落盤事故に遭って死亡しています。このときのツアー参加者は、いつき、和田、中田、赤峰、赤門、最上、矢木沢らで、彼らは竜崎をその場に埋葬しました。土に竜崎の死体を埋めているとき、最上が弔いのつもりでのせた十字架に雷が落ちます。その結果、死体に十字架の傷が残り、不気味な事に、竜崎の目が見開かれます。
なお、最上の遺書には、落盤事故は意図的なものだったと書かれていました。

手掛かり

金田一が真相に気付くきっかけなどをまとめます。

状況

金田一は喫茶店で、取っ手が二つ付いたカップと、ひとつしか付いていない通常のカップをみて、赤峰殺害のトリックに気付きます。「あるとおもっていたものがない」というのが最大のヒントになっているようです。

白髪鬼の噂

天草市の古い伝承と考えられていた白髪鬼ですが、天草から引っ越したばかりの小学生は何も知らないようです。

三角池

一行は財宝を求めて、あちこち捜索することになります。最終的に辿り着いたのは三角池でしたが、ダウジングしてもお宝らしきものはみつかりません。
「さんしゃる」が三角池であるのは間違いないようです。

真相

犯人は和田守男です。和田のねらいは蔵元醍醐の遺産で、和田は相続人を次々に殺していました。被害者四人は蔵元醍醐の子供で、和田の亡き妻も、醍醐の娘でした。

動機

和田には重い病を抱えた娘がおり、手術には非常に高額な費用が必要でした。なんとか金を捻出しようとした和田でしたが、8000万という大金は簡単に集まりません。そんなとき、義理の父から死んだ妻は蔵元醍醐の娘であると教えられます。
孫のためなら蔵元醍醐も金を出してくれると考えた和田でしたが、蔵元醍醐は危篤状態でした。遺産相続については、遺言によって相続人が決められており、和田の亡き妻の名前は遺言にありません。

なんとかして金を手に入れるため、和田は相続人全員の殺害を決意します。遺言に指定された相続人が全員亡くなれば、法律で定められた相続人が受け取ることになり、蔵元醍醐は和田の娘・朋美に相続されることになります。

トリック

犯人は事故で死んだ竜崎三郎を利用して動機を捏造し、最上葉月に濡れ衣を着せた上で、自殺にみせかけて殺害しています。犯行を重ねるために利用した白髪鬼の話は、犯人が最近流した噂でした。

一本道のトリック

赤門、赤峰、最上…の順にコテージから待ち合わせ場所へと向かい、最後が犯人の和田でした。一番最後だった和田が赤峰を殺せたのは、赤峰が道に迷っていたからです。
赤峰は穴あきの地図を渡されていました。穴の開いている場所が絶妙だったため、赤峰は目的地へ向かうルートが二つあると勘違いし、行き止まりへ向かう道を進んでいました。間違ったルートを進み、引き返しているうちに抜かれ、一番後ろの犯人に追いつかれます。

家系図の答え

蔵元家の人物には名前に月という文字が入っています。つまり、月が入っているかどうかが、蔵元家の人間かどうかを見分けるヒントになります。
クイズに正解すると清正が握っている天草財宝のヒントが手に入るというふれこみでしたが、結局、清正が財宝について何を知っていたのかはわかりません。

さんしゃる二

「さんしゃる二 こんたろす五…」の意味は、十字架の長さを表していました。三角池はTの字のような形をしています。Tの縦棒を十字架の十の延長のように延長し、その先端の指し示す場所が宝の在り処でした。どれだけ延長するのかというのは、二や五が示しています。

決定的な証拠

金田一はコテージに証拠が残っていると話して、犯人に罠を仕掛けています。罠に引っ掛かった犯人は、コテージの時計を直しますが、

結末

金田一らしきサンタクロースが、和田朋美にプレゼントを贈る。それは、金田一が発見した財宝だった。一億の値が付いた贈り物は、朋美の手術代に使われる。このことを知った父親は牢屋の中で号泣する。

感想

お姫様だっこするような雰囲気の中、つるはしでぶっ叩かれた死体を発見するというなんともミステリーらしい一幕でした。最上の死や財宝の後日談など、感情を揺さぶられるストーリーが満載だったと思います。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「天草財宝伝説殺人事件」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。

犯人

  • 白髪鬼=和田守男(わだ・もりお)
    白髪鬼の噂をこさえるところから始める。子供達に怖い話をしていたということなので、あんたの方が噂になりそうだよと思ったりもするが、白髪鬼伝説の仕込みは見事に成功する。犯行時の白髪鬼はシェイプアップしているような気がするのだが、これはつまり、叙述トリック的なことなのかもしれない。
    ある地点を出発したのがA、B、Cの順番なら、別のある地点への到着はA、B、Cの順番になるはずである。Aさんは徒歩なので速度はこれこれで、B君は自転車なので速度はほげほげで…、という風に書くと算数の問題になりそうだが、事件では、それぞれの速度は同じという条件になっていた。もちろん、近道もできない。それはもう出発ABCなら到着ABCに違いないのだが、近道はできなけど、寄り道はできるという屁理屈である。そんなこんなで、到着ACBになりました。これは、問題が悪いとかそういうことではなく、そういう風に考えて正解に辿り着くこともあるよねという教訓なのでしょう。
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