明智少年の事件簿
金田一少年の事件簿「明智少年の華麗なる挑戦」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは2話構成となっており、第1話は1999年5月10日(月曜日)に放送されました。

講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション
あらすじ
金田一一と七瀬美雪は模試を受けるため秀央高校を訪れる。成績が悪いと親に退学させられてしまう一は、模試を乗り越えるためにカンニングの準備をする。机に書かれた文字を消していると、そこに明智健悟が姿を現す。
秀央高校は明智警視の母校だった。金田一が座っていた机には、10年前に起きた事件の「謎」に対する「答え」が書かれていたらしかった。消してしまったことを明智に責められた一は、代わりにその謎を解くことになる。
明智は秀央高校で起きた殺人事件について話し始める。10年前、Eクラスの生徒だった内田が図書室で何者かに殺害された。状況から、明智が疑われ、さらに、明智の友人達も容疑者となる。
登場人物
金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。いずれも、十年前に起きた事件当時の内容となっています。権藤徹男(ごんどう・てつお)、山本大五郎(やまもと・だいごろう)という刑事も登場します。
明智健悟(あけち・けんご)
秀央高校の三年生。特Aクラス。秀央のホームズと呼ばれる。
和島尊(わじま・たかし)
秀央高校の三年生。特Aクラス。小太りな高校生。あだ名はワトソン。明智への信頼は非常に厚い。監察医を目指している。
赤沢次朗(あかざわ・じろう)
秀央高校の三年生。特Aクラス。小柄な高校生。推理作家を目指している。薬師寺に惚れている。
薬師寺かおる(やくしじ・かおる)
秀央高校の三年生。特Aクラス。才色兼備な高校生。踏み台も恐れるほどの高所恐怖症。
内田(うちだ)
秀央高校の三年生。Eクラス。ある日突然落ちこぼれ、不良になる。
堀口啓子(ほりぐち・けいこ)
秀央高校の二年生。Aクラス。図書委員。
海老原道子(えびはら・みちこ)
秀央高校の二年生。Aクラス。図書委員。眼鏡の女子。
スコーピオン
正体不明の人物。
アニメ情報
| 話 | 放送日 |
|---|---|
| 88 (FILE1) |
5月10日 |
| 89 (FILE2) |
5月17日 |
謎
内田の死体が図書室で発見され、明智が容疑者になります。
見回りをした警備員の証言によって犯行時刻が絞り込まれ、さらに、学校への出入りが記録されるシステムによって、容疑者が絞り込まれます。
死体の謎
警備員が夜七時頃に図書室を確認しています。このとき、室内に死体はなく、翌朝になって死体が発見されます。
夜七時以降、校内に残っていたのは明智健悟だけです。死亡推定時刻もあわせて考えると、犯行が可能な人物は明智以外にいません。
警察を取り調べを受けた明智は、自分が最も疑われる状況で犯行には及ばないと反論します。明智以外が犯人であるならば、どうやって犯行に及んだのかが不明です。
謎の答え
この事件に関して、明智は十年間謎を抱えることになります。答えはもちろんですが、そもそも「謎」とは何なのかも謎だったりします。
答えは十年後に机に書かれるという約束になっており、それを確かめるために、明智は母校を訪れ、金田一と会っています。
手掛かり
明智が真相に気付くきっかけ、証拠などをまとめます。
死体がたくさんの本の下敷きになっていたことや、黒い本(物理全集)の背表紙が黒く塗りつぶされていたこと、図書室の本棚が黒いことなどから、明智は死体消失のトリックに気付きます。
警備員が見回りをした午後七時頃、既に図書館に死体はありました。死体がみえなかったのは、死体の目の前に偽の本棚があったからです。この偽本棚は、物理全集とその他の様々な本で作られていました。物理全集の背表紙が塗りつぶされていたのは、棚にみせるためです。
翌朝、死体が発見された時、本が散乱していたのは、トリックを隠すために、犯人が朝一で偽本棚を崩したからです。
証拠
事件が起きた日、明智の友達は全員さっさと下校していました。ところが、入退館の記録を確認すると、和島、赤沢、薬師寺は六時以降に下校していることがわります。
その他、図書委員の二人も六時以降に下校しており、この二人も容疑者になります。
泣いていた
図書委員の堀口が下校時に、薬師寺の姿を目撃しています。このとき、薬師寺は泣いていました。誰かと一緒だったようですが、その人物は不明です。
踏み台
図書室には、踏み台が二つあります。一つは木製の軽い踏み台で、もう一つは重たい踏み台です。木製の踏み台は耐荷重が低く、小柄な人物でないと使用できません。もう一つの踏み台は、誰でも乗ることができますが、重たくて簡単には運べません。
図書室には重たい踏み台を使った痕跡があり、偽本棚を作るために犯人が利用したと考えられます。
真相
犯人は和島尊です。和島は自信作のトリックで死体を隠し、明智を容疑者にしました。明智を容疑者にした理由は、明智の才能を信じ、その活躍を心に刻みたいと思っていたからです。
動機
内田殺害の原因は、和島のカンニングです。和島はクラス編成テストでカンニングし、その姿を内田にみられました。脅迫されることになった和島は内田に金を渡していました。しかし、事件が起きた日、調子に乗った内田が和島に薬師寺かおるを誘い出すよう要求してきます。無理矢理手を出そうとしている様子の内田に、和島は激怒し、図書室で内田を殴り殺してしまいます。
トリック
死体消失のトリックは、前述の通り、暗がりを利用して、本で偽本棚をつくるというものでした。
和島が犯人だと推理された根拠は、踏み台です。下校時刻の記録によって絞り込まれた容疑者の中で、重たい踏み台が必要なのは、明智を除き、和島だけでした。
薬師寺の涙
薬師寺は赤沢に告白されていました。殺人事件には関係なく、特に後ろめたいこともありません。涙の理由は、突然の告白に、友情を壊されたように感じたからです。
のちに二人は結婚し、子供を授かります。
結末
金田一が消してしまった「謎」の「答え」だったが、実は、席が違っていた。あらためて机を確認すると、そこには『会議室にて待つ』というメッセージが書かれていた。
会議室というのは、当時の明智達が集まっていたニレの木の下だった。明智や金田一が木へと向かうと、そこには薬師寺と赤沢の姿があった。しかし、和島の姿はみえない。
薬師寺と赤沢は夫婦となり、順風満帆な生活を送っていた。一方、事件後に自首した和島は、出所し医者になって、海外の無医村で医療に携わっていた。和島は、既に亡くなっていた。洪水に遭い、命を落としていた。
薬師寺と赤沢の夫妻は、和島の遺品を受け取っていた。スクラップブックには、明智のたくさん記事が貼り付けられていた。
感想
相棒ともいえる和島が犯人だったわけです。重たい踏み台の話題が登場したあたりで、和島が犯人だと気付いてしまったわけですが、犯人であって欲しくないと思う気持ちが混ざりあい、複雑な気分で謎解きシーンを迎えました。
この記事のまとめ
金田一少年の事件簿「明智少年の華麗なる挑戦」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。
犯人
- 和島尊(わじま・たかし)
最後は悲しい死に方をしてしまう。自首して罪を償って、奉仕していたので、立派な人物になったようである。
その辺はさておき、トリックに関しては、いろいろと言いたいことがあるわけで、とりあえず、カンニングを成功させるトリックを考えましょうというところだろうか。
イメージしていたことを試してみたら、なんか違っていたということが実生活でもよく起こるわけで、例えば、30分ぐらいで書けると思っていた記事が、なんか1時間以上かかったみたいなことが起きがちである。おそらく、本で本棚を作るというのは、実際作ってみたら「あれ、なんか違う」ということになっていたと思う。それでも、うまくいったのは、警備員さんの思い込みが凄かったということなのかもしれない。

