悲恋湖伝説殺人事件・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿02】

金田一少年の事件簿「悲恋湖伝説殺人事件」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは3話構成となっており、1話目は1997年4月28日(月曜日)に放送されました。登場する怪人は『ジェイソン』です。

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あらすじ

悲恋湖リゾートのモニターツアーに参加することになった金田一と七瀬。リゾートに到着したその日の夜、ラジオで、近くの刑務所から死刑囚が脱走したというニュースが流れます。
翌朝、顔をつぶされたツアー参加者の死体が発見され、他の参加者達は脱走犯ジェイソンの仕業であると考えます。その後、次々に参加者が殺されていき、金田一はジェイソンの犯行という推理に疑念を抱き始めます。

ジェイソン

©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

登場人物

登場人物をまとめます。金田一一は橘川茂と偽ってツアーに参加。しかしすぐにばれる。幼馴染であり遠野の大切な女性に似ている七瀬美雪は今回罠に引っ掛かり負傷する。

  • 遠野英治(とおの・えいじ)
    不動高校三年生。一と美雪の先輩で前生徒会長。実は、悲恋湖リゾート村を開発した会社の息子。
    三番目の被害者
  • 河西さゆり(かわにし・さゆり)
    高校二年生。関西弁
  • 香山三郎(かやま・さぶろう)
    不動産会社社長。
    二番目の被害者
  • 香山聖子(かやま・せいこ)
    三郎の妻。三郎はだいぶおじさんだが、聖子は三郎と比べると若い
  • 倉田壮一(くらた・そういち)
    大学生。二十歳。
    最初の被害者
  • 九条章太郎(くじょう・しょうたろう)
    ツアーコンダクター
  • 甲田征作(こうだ・せいさく)
    医師
  • 小林星二(こばやし・せいじ)
    怪しい画家。10年前のある時期から死体の絵だけを描き始める。
    四番目の被害者
  • いつき陽介(いつき・ようすけ)
    フリーライター。ジェイソンの記事を書いたことがある。本名は樹村信介(きむら・しんすけ)。ややネタバレになってしまうが、事件後に準レギュラーとなり他のエピソードにも登場する
  • 橘川茂(きっかわ・しげる)
    七瀬にツアー参加を譲る
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倉田、香山三郎、小林を殺した犯人は誰か、本当に脱獄犯ジェイソンの仕業なのかというのが大きな謎です。ジェイソンの犯行でないとしたら、あの放送はなんだったのか、という疑問も生じます。
以下では、それぞれの殺人について、概要と謎をまとめます。

倉田殺害

倉田は顔をズタズタにされて死んでいました。死体は大きな木に引っ掛けられており、いつきが木を強く蹴ったことで、死体が落下しました。顔がずたずたにされていたのには、理由があるようですが、その真意は不明です。

香山三郎殺害

リゾートからひとり脱出しようとした香山も、ジェイソンに殺されます。そして死体はロッジの冷蔵庫に入れられていました。倉田同様、顔は潰されています。

  • 冷蔵庫の食料は、全く手を付けられていませんでした。脱獄犯のジェイソンは、空腹のはずです。つまり、ジェイソンが、冷蔵庫に倉田の死体を入れたのであれば、食料もいくらかなくなっているはずです
  • 部屋は荒らされ、ステレオは壊されていました。死体を冷蔵庫に入れるだけではなく、部屋も荒らしたのには、理由がありそうです

遠野殺害

ボートを使って、一人で助けを呼びに行った遠野でしたが、リゾートに戻ってきたときには、変わり果てた姿となっていました。遠野もまた、倉田、香山と同じように、顔が潰されています。

  • 遠野がボートで出発する前、彼は腕時計を身に付けていました。しかし、戻ってきた死体は、時計を身に付けていませんでした。金田一は、このことに気付きますが、この腕時計が何を意味しているのか不明です

小林殺害

ステレオを修理した小林は、ラジオを聞き、何かに気付きます。しかし、その直後に、ジェイソンによって殺されます。

  • 小林が修理したはずのステレオは再び破壊されていました。ステレオ修理を知っていたのは小林と金田一だけのはずですが、何故か、ステレオだけが破壊されていました
  • 小林はダイイング・メッセージで犯人の名前を残そうとしました。もしも、犯人がジェイソンであるならば、わざわざダイイングメッセージを残す必要はありません。つまり、このダイイング・メッセージは犯人がジェイソンではないことを示唆しています
  • 犯人はジェイソンではないかもしれませんが、生き残った人物には全員、小林殺害時のアリバイがあります。ダイイングメッセージとアリバイを組み合わせて考えると、犯人は、ジェイソンでもなく、ツアー参加者の誰かでもない、ということになってしまいます

オリエンタル号

金田一の事情聴取により、生き残った参加者が、3年前のオリエンタル号沈没事故で、水難事故に遭っていることが判明します。医者の甲田は金田一に「カルネアデスの板」と呟きます。その真意は、定かではありません。

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真相(ネタバレ注意)

犯人は遠野英治です。遠野はオリエンタル号沈没事故で亡くなったある女性の仇をうつため、次々に参加者を殺しました。

トリック

遠野は実は死んでいませんでした。ボートにのせられていた死体は、七瀬にチケットを譲った橘川茂です。死体の顔が潰されていたのは、橘川の死体を遠野にみせるためでした。

金田一は橘川の死体が腕時計をつけていなかったのはサイズが合わなかったからと推理します。しかし、真相は、腕時計が、遠野の死んだ大切な人の形見だったためです。遠野は、大事な形見なので、手元に残していました。

遠野は脱獄犯のジェイソンが犯人であるようにみせるため、偽のラジオ放送を流していました。脱獄犯を知らせたラジオのニュースは、遠野があらかじめ録音していたものです。ステレオを修理した小林は脱獄のニュースが偽物であることに気付いていました。また、本物のラジオを聞かれると困るため、犯人はステレオを破壊していました。

遠野はロッジなどに盗聴器を仕掛け、ツアー参加者の様子を窺っていました。盗聴器があったため、遠野は小林がラジオを修理したことを知っていました。

動機

遠野には小泉螢子(こいずみ・けいこ)という大切な女性がいました。しかし、螢子は、オリエンタル号の沈没事故で亡くなります。

沈没事故の際、甲田は、救助ボートにしがみついた小泉螢子をボートに乗せようとします。しかし、ボートには、既に、螢子を乗せる余裕はありませんでした。
螢子を乗せると、自分やボートに乗った他の救助者も死ぬかもしれない、という状況で、甲田は、螢子の手を振り払います。

ボートに乗れなかった小泉螢子は、死体となって発見されます。

カルネアデスの板は、このような状況でどう行動すべきかを問うた哲学の問題の一つです。

亡くなった螢子は手にS.K.のイニシャルが刻まれたプレートを握っていました。これを発見した遠野は、イニシャルがS.K.で沈没事故にあった人物をツアーに集め、螢子を見捨てた人間を殺そうとします。誰が螢子を見捨てたのかを判断できなかった遠野は、手当たり次第にツアー参加者を殺します。

緊急回避と正当防衛

殺されそうになったので、殺してしまった場合は緊急回避ではなく、正当防衛が成立し、罪に問われない場合があります。定員オーバーなので見殺しにしたというのは、緊急回避です。直接自分に危険が及んでいなくても、正当防衛のようなもの(すなわち緊急回避)が成立すると考えられます。

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結末

押さえつけられていた遠野は、隙をついて拘束を解き、身に付けた爆弾で、金田一たちを脅します。緊迫した空気の中に、美雪が姿を現し、その姿をみた遠野の脳裏に、螢子の姿がフラッシュバックします。
動揺した遠野はその場を立ち去り、ボートに乗って逃亡します。そして、金田一といつきが駆け付けた直後、ボードは爆発します。

後日、螢子は遠野の実の妹であったことが明らかになります。

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犯人

  • ジェイソン=遠野英治(とおの・えいじ)
    なんだかよくわからないのでとにかく殺しまくるという猟奇殺人鬼。「その時思ったんだよ!法で裁けないなら俺が手を下してやるってな!」「螢子の命はてめえら100人の命より重いんだよ!」などの名言(迷言)を残し、最後は爆死する。いやまて、最初から全員巻き込んで爆死すればよかったのでは?と思わなくもない。興信所に頼んでプレートの持ち主を探すとか、殺す前に事故のときのことを尋ねてプレートの持ち主を探るとか、斧や爆弾で全員を脅しつつ本物のS.K.に自白させるとか、いろいろやり方はあったように思うのだが、そんな回りくどいことはせず、とにかく殺しまくった。しかしながら、犯行は妙に計画的で、脱走犯の犯行にみせつつ、バールストン・ギャンビット:死んだふりをするトリックを使って容疑者から消え去り、ある意味冷静に次々と候補者を殺していく。武闘派インテリヤクザ、良く言えば文武両道ということなのだが、多重人格を疑うほどに思考や言動が分裂している。
    『黒死蝶殺人事件』に遠野英治らしき人物が登場するが、実は双子でした、みたいなことは…さすがにないと思うが、多重人格だったみたいなことはあるのかもしれない。
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この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「悲恋湖伝説殺人事件」について、あらすじ、真相などをご紹介しました。なお、オリエンタル号沈没事件の真相は『幽霊客船殺人事件』にて語られます。

放送日
4
(FILE1)
4月28日
5
(FILE2)
5月5日
6
(FILE3)
5月12日
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