西洋の星の盗難事件・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ19】

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名探偵ポワロ・第19話

名探偵ポワロ『西洋の星の盗難事件(The Adventure of the Western Star)』のあらすじ、トリック解説です。西洋の星・東洋の星という名前のダイヤが盗まれる事件です。


あらすじ

ベルギー人映画俳優のマリー・マーベルのもとに、彼女のもつ『西洋の星』という宝石を奪うと書かれた脅迫文が届く。同じ頃、『東洋の星』と呼ばれる宝石をもつレディ・ヤードリーにも同じ内容の脅迫状が届いていた。
調査のため、ヤードリー卿の屋敷へと向かったポワロだが、『東洋の星』を身に付けたレディ・ヤードリーが現れた瞬間に、何者かに盗まれてしまう。翌朝、マーベルの滞在するホテルに預けてあった西洋の星も、マーベルの夫であるグレゴリー・ロルフに扮した人物によって持ち出されてしまう。

東洋の星盗難事件が発生したヤードリー邸に残された遺留品や、ホテルの受付の話から、犯人は中国人であると考えられる。ポワロは、真相を見抜き、犯人を問い質すが、その人物は犯行を認めなかった…。

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス大尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • マリー・マーベル
    依頼人。ベルギー人の俳優。西洋の星を所持する女性
  • グレゴリー・ロルフ
    マリーの夫
  • レディー・ヤードリー
    東洋の星を所持する女性
  • ヤードリー卿
    レディー・ヤードリーの夫。東洋の星を売ろうとしている
  • ヘンリク・バン・ブラクス
    オランダ実業家の一族。出所にこだわらず、ダイヤを集めている。ジャップ警部が追っている
  • ホフバーグ
    宝石商

注目のシーン

キスはおでこにする。

ポワロのおでこにキス

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC


ベルギー人俳優のもつ宝石が東洋の星、そして、レディ・ヤードリーのもつ宝石が西洋の星です。どちらも何者かによって盗まれます。
脅迫状を送った人物、そして、宝石(ダイヤ)を盗んだ人物は誰かというのが謎です。

脅迫

「神の左目である大いなるダイヤモンドはあるべき元の場所に返さねばならぬ」
俳優の元に届いた脅迫状には、このように書かれていました。東洋の星と西洋の星は、対をなす、宝石として扱われているようです。ダイヤの本来の所有者が犯人だと思わさるような内容です。

手掛かり・伏線

真相を明らかにするヒントです。
以下の状況証拠は犯人が中国人であることを示唆しています。

  • 脅迫状の届け人
  • 脅迫状の残り香
  • 東洋の星を盗んだと考えらえる人物の遺留品(布切れ)
  • 西洋の星盗難時に受付に現れた目尻の吊り上がった顔の男

証言

東洋の星の持ち主であるヤードリー卿、そして、ホテルの受付の証言です。

西洋の星の存在

ヤードリー卿は、対となる宝石があるなんて聞いたことがない、と語っています。つまり、西洋の星の存在を知らなかったようです。

中国人の犯行

受付は、宝石を持ち出そうとしたのが、俳優の夫であるグレゴリー・ロルフだと思ったと話しています。受付の彼は、ロルフだと思ったから、宝石を渡しました。そして、その男は自ら、よく中国人と間違えられると、言ったようです。

真相(ネタバレ注意)

西洋の星を所有するマリーの夫グレゴリー・ロルフが犯人です。東洋と西洋の対の宝石というは作り話で、そもそもダイヤは1つしかありません。

東洋の星盗難

ヤードリー邸で盗まれた東洋の星はレプリカです。盗難騒動はレディ・ヤードリーの自作自演であり、これを指示したのは犯人のロルフです。
レディ・ヤードリーは誰かに襲われたふりをし、ネックレスを遠くへ投げました。中国製の布切れは、あらかじめ置いておいたものです。

ダイヤの真相

ダイヤはレディ・ヤードリーとヤードリー卿がもともと所持していました。
このダイヤは、密かにグレゴリー・ロルフのものとなります。その理由はロルフがレディ・ヤードリーを脅したためです。ふたりは実は不倫の関係にあり、レディ・ヤードリーの書いた手紙が脅しのネタになりました。

レディ・ヤードリーはこの事実を隠すため、レプリカのダイヤを用意し、盗まれたようにみせています。もちろん、ヤードリー卿はこのことを知りません。

食事の際、レディ・ヤードリーが宝石を身に付けることに乗り気でなかったのはこのためです。

西洋の星盗難

ロルフが中国人のふりをして、受付から西洋の星を持ち出しました。
目的は宝石にかけていた保険金を手に入れるためです。ところが、保険はかけていなかったようです。

結末

レプリカを作った宝石商ホフバーグを懐柔したポワロは、本物のダイヤを取り返し、これをレディ・ヤードリーに渡します。そして、ロルフが悪漢であったことを、夫人のマリー・マーベルに伝えます。
保険金が手に入らなかったロルフは、手元にあるのがレプリカであることに気付かぬまま、バン・ブラクスと取引しようとし、警察に取り押さえられます。

感想

ダイヤ集めが趣味のバン・ブラクスは、最後「たまたま金を持っていただけ」と言ってまた逃げてしまいそうです。ただ、取引相手だったロルフがバン・ブラクスに不利な証言をすれば、逮捕できるかもしれません。ロルフは保険金を掛けていなかったりと、ちょっとおっちょこちょいな性格のようなので、あるいは、あり得るかもしれません。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「西洋の星の盗難事件」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送でも第19話で、シーズン2の最終話となります。

  • ダイヤ『西洋の星』と『東洋の星』を盗むという脅迫状がダイヤの持ち主のもとに届く
  • 持ち主から依頼を受けたポワロが調査にあたるが、ダイヤはどちらも盗まれてしまう
  • 中国人が犯人だと考えられていたが、真犯人はグレゴリー・ロルフだった。ロルフはレディ・ヤードリーと不倫しており、この事実をネタにレディ・ヤードリーを脅しダイヤを手に入れていた。西洋・東洋というのは作り話でダイヤはひとつしかなかった。ヤードリー邸の盗難騒動はダイヤが盗まれたようにみせるための偽装工作で、ホテルでの盗難事件は保険金を手に入れるための狂言だった。
項目 内容
監督 リチャード・スペンス
Richard Spence
脚本 クライブ・エクストン
Clive Exton
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)

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