名探偵ポワロ・第23話
名探偵ポワロ『プリマス行き急行列車(The Plymouth Express)』のあらすじ、トリック解説です。夫と絶縁した令嬢が伯爵と会った後、列車内で殺されてしまいます。付き添いだったメイドは列車内で怪しい男性を目撃したと証言します。
あらすじ
大富豪の令嬢にまとわりつく男の身辺調査を行うことになった名探偵エルキュール・ポワロ。依頼を引き受けたあと、列車に乗って遠出しようとした令嬢が何者かに殺害されてしまう。
死体は列車の座席の下からみつかり、たいへん高価な宝石が入ったケースが紛失していた。付き添いのメイドが怪しい男を目撃しており、容疑者として、令嬢の絶縁状態にある夫とフランス人伯爵の名が挙がる。
12時14分パディントン発の列車に乗車した令嬢とメイドは、14時50分頃にブリストン駅で乗り換えるはずだった。しかし、令嬢は降車しなかった。そして、15時25分頃に到着したウェストンという駅で新聞の遅版を欲しがり、騒いでいたという。
ジャップ警部は伯爵、ヘイスティングス大尉は夫が犯人であると推理しますが、ポワロは全く別のマッケンジーという男こそが真犯人であるということを突き止める。
登場人物
ポワロ、ヘイスティングス中尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。
- ゴードン・ハリデイ
依頼人。大富豪。イエロークリーク鉱山会社会長 - フロレンス・キャリントン
ゴードンの娘 - ルパート・キャリントン
フロレンスの夫 - ロシュフォール
伯爵 - ジェーン・メイソン
メイド。フロレンスと同行 - マッケンジー
ドロボー
注目のシーン
ラストシーン。

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC
謎
フロレンスはマッケンジーに刺殺され、その死体は列車の座席の下に隠されていました。この男には共犯者がいたと考えられます。
宝石
被害者は高価な宝石をケースに入れて持ち運んでいました。その宝石ケースが、行方不明になっています。
大尉は宝石目当てだと思わせるためにあえて盗んだという考えを披露していますが、真相は不明です。
二人の容疑者
疑わしいのは夫のキャリントン氏とロシュフォール伯爵です。
キャリントン氏は金に困っている様子です。伯爵はハリデイ氏が会長を務める会社の株を、大量に購入しており、何かを企んでいる様子です。
手掛かり・伏線
事件の謎を解くヒントです。
証言
メイド、新聞売り、キャリントン氏、伯爵の証言です。
不審な男
被害者と一緒だったメイドが列車で不審な男を目撃しています。黒っぽい男だった、というような内容ですが、その人物が誰なのかははっきりしません。
新聞の遅版
乗り換え予定の駅で降りなかった被害者は、その後に到着した駅で新聞を買い求めています。早版ではなく、遅版を執拗に欲しがっていました。新聞売りは早版しか揃えていなかったため、結局、被害者は購入を諦めたようです。
新聞売りは、遅版を求めたブルーの服を着た女性だった記憶しています。
競馬で大敗
キャリントン氏は競馬で大負けしていました。おかげ様で、ノミ屋(私設の投票所)に追われ、挙句、飲み屋(バー)でやけ酒です。
大尉は金に困ったキャリントン氏が令嬢に無心したところ、断られたため殺し、宝石を奪ったと推理しています。新聞で競馬の結果を見るために、妻に新聞を買いに行かせたと考えれば辻褄が合います。
株で大儲け
伯爵は嘘の情報を流して、被害者の父親が会長を務めるイエロークリーク鉱山会社の株価を下げ、そして、自身で価値の低くなった株を大量に購入していました。株価回復後、株を売り、大儲けしたようです。
証拠
マッケンジーの住まいに、被害者が着ていたブルーのドレスがかけてありました。
マッケンジーが事件に関わっているということは、間違いないようです。
真相(ネタバレ注意)
メイドが共犯者です。動機は宝石です。二人の容疑者は殺人事件には全く関係がありません。
令嬢殺害の真相
乗り換え駅に到着する前に被害者の令嬢は殺されていました。メイドの証言は嘘です。新聞を買い求めたのは令嬢に変装したメイドです。
新聞の真相
遅版を買い求めていた理由は新聞売りに憶えてもらうためです。新聞売りが証言すれば、その時点まで令嬢は生きていたことになります。
結末
真犯人を突き止めたポワロは、依頼人のゴードン・ハリデイからの多額の報酬を受け取ります。しかし、殺されてしまった令嬢は、もう、戻ってはきません。
感想
令嬢が殺されるとは驚きでした。悪いメイドが犯人でした。12時14分発の列車と令嬢が細かく言い出した時には、時刻表トリックなのかと、思ったりもしました。
この記事のまとめ
名探偵ポワロ「プリマス行き急行列車」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送順で第23話です。
- お金持ちの令嬢につきまとう男の身辺調査を依頼されたポワロだったが、その令嬢が殺されてしまう
- 令嬢の死体は列車内で発見され、ポワロはマッケンジーという男が犯人だということを突き止める
- 殺された令嬢のメイドがマッケンジーの共犯者だった。メイドは令嬢に変装して新聞の遅版を買い求め、令嬢が生きているようにみせていた
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | アンドリュー・ピディングトン Andrew Piddington |
| 脚本 | ロッド・ビーチャン Rod Beacham |
| 原作 | アガサ・クリスティ Agatha Christie |
| 制作 | LWT (現ITV) |

