トマス・ハリス著「羊たちの沈黙(The Silence of the Lambs)」のあらすじ、感想です。

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登場人物(ネタバレ注意)
主要登場人物です。
- クラリス・スターリング
FBIアカデミー訓練生。容姿端麗な女性。幼い頃に父を亡くし、親戚に預けられる。親戚宅で耳にした屠殺される羊たちの声が、頭に鳴り響くことがある - ジャック・クロフォード
FBI行動科学課課長。妻のベッラが病に伏し、末期の状態 - ハンニバル・レクター
連続殺人犯。精神異常犯罪者用病院に収監されている - バッファロウ・ビル
連続女性殺人犯の通称。本当の名前はジェイム・ガム。12歳で祖父母を殺し、精神科病院に収容される。性転換を希望するも、拒否され、女の皮で女性らしい服を仕立てようとする - キャサリン・マーティン
ルース・マーティン上院議員の娘。自宅近くでバッファロウ・ビルに誘拐される - チルトン
レクターを収監する病院の院長。ポンコツ
あらすじ(上巻)
上巻で描かれているのは、レクターが病院から連れ出されるところまでです。
- レクターとの最初の面会
FBI訓練生のクラリス・スターリングは、人手不足を理由に、女性の皮を剥いで殺すバッファロウ・ビルの捜査に駆り出されます。
クラリスが与えられた任務は、連続殺人犯で有名なハンニバル・レクターから情報を聞き出すことでした。気難しいことで知られるレクターでしたが、どういうわけか、クラリスに興味をもち、バッファロウ・ビル事件に関する助言をクラリスに与えます - ラスぺイルの車
レクターの助言通り、クラリスは、ラスぺイルという人物が所有していた車を調べます。倉庫にあった車を調べると、そこには、クラウスという人物の頭部が容器におさまっていました - 繭
クラリスは、ジャック・クロフォードとともに、キンバリー・エンバーグの死体を調べます。調査の結果、死体の口に押し込まれた繭を発見します。この繭は国立自然史博物館の研究員の手に渡り、種別の特定が進められます
車の中で見つかったクラウスの頭部にも、同じ繭が押し込まれていました。
このことから、レクターがバッファロウ・ビルについて情報を持っているという見方が強くなります - 新たな誘拐
同じころ、バッファロウ・ビルことジェイム・ガムによって、上院議員の娘キャサリン・マーティンが誘拐されます - 取引
バッファロウ・ビルの情報を得るため、ジャックとクラリスは、レクターに取引を持ち掛けます。取引に応じたレクターは、性転換願望者、すなわち、病院で手術を拒否された人物を調べるよう話します - チルトンの横やり
クラリスとレクターの取引を盗聴していたチルトンはクラリスの提示した条件に嘘があることを調べ、それをレクターに伝えます。そしてチルトンは、レクターに新たな取引と条件を提示します
あらすじ(下巻)
下巻では、チルトンとの取引に応じたレクターの逃亡、バッファロウ・ビルとの決着などが描かれます。
- クラリスの捜査
チルトンに妨害されたクラリスは、別の線から捜査を進めるため、誘拐されたキャサリンの自宅を訪ねます。さらに、レクターが一時的に拘禁されている旧裁判所へ向かい、密かにレクターと面会します。いずれも途中で邪魔が入り、事件の核心をつくような手掛かりは入手できません - レクター逃亡
レクターは口の中に隠した細い金属を使って、手錠を外し、警備にあたっていた二人の男性を殺害します。そして、裁判所から逃亡するため、重症の警備員のふりをします - 救急車
警備の男であると勘違いした救急隊員は、レクターを救急車にのせて運びます。レクターは、救急隊員を殺害し、救急車で空港の地下駐車場へ向かいます(その後、レクターはロイド・ワイマンという男を駐車場で殺し、その男のふりをして、ホテルに潜伏します) - 繭の正体
繭の中の昆虫はヤガ(夜蛾)、その中でもメンガタスズメと呼ばれる蛾であることがわかります。この蛾はマレーシアにしか生息していませんでした - ベッラの死
ここで、ジャックの妻であるベッラが亡くなります - クラリスの決意
アカデミーへ戻るように命じられたクラリスは、一度はそれに応じます。しかし、捜査を続けたいという意思を直にクロフォードへと伝え、捜査を続行します - キャサリンの抵抗
土牢に入れられたキャサリンはバッファロウ・ビル(ジェイム・ガム)の愛犬を手中にし、ビルを脅します。愛犬を奪われたジェイム・ガムは取り乱し、犯行を遅延させます - クラリスの推理
クラリスはレクターに渡した捜査資料にレクターの書き込みをみつけます。この書き込みをヒントにクラリスは、最初の被害者だけが重しを付けられ川に沈められたのは発見を遅らせるためであると推理します。
この推理をもとに、クラリスは最初の被害者の自宅(オハイオ州)へと向かいます - 性転換希望者
クラリスが最初の被害者の自宅を調べている頃、性転換手術を希望していたジェイム・ガムという人物の名前が捜査線上にあがります。
しかし、この人物の住所は特定できなかったため、蛾の輸入を手掛かりに、人質救出チームはシカゴ(イリノイ州)へと向かいます
クラリスがいる場所とシカゴは600キロメートル以上離れています。
結末
クラリスは最初の被害者の遺族とその親友に合い、被害者がミセス・リップマンという老女と裁縫の下請けをしていた店へ行きます。そこで、ミセス・リップマンの自宅住所を知ったクラリスはリップマンの自宅へ向かいます。
クラリスはミセス・リップマンの自宅でジェイム・ガムと対峙します。ジェイムは暗闇の中でクラリスを翻弄しますが、リボルバーの撃鉄を起こす音で、クラリスに自分の位置を知らせることとなり、射殺されます。
感想まとめ
「羊たちの沈黙」の感想としては、レクターとクラリスの魅力、異常な紳士、異常な連続殺人犯、心理描写、などがよく書き込まれています。
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